見られるのは今だけ!ホタルの光で幻想的な夜を。

  

知られざるホタルの豆知識。驚くべき生態が次々と…!

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梅雨だからこそ、出かけよう!

6月といえば、梅雨。出かけるのも気乗りせず家にこもりがち、なんてことはありませんか?
雨雲を吹き飛ばすように、元気に外へ出かけましょう!艶やかに咲く菖蒲やあじさい、夜の闇を幻想的に彩るホタルなど、この季節だからこその楽しみがあちこちに。

今回はそのひとつ、「ホタル」をピックアップ。
意外と知らないホタルの豆知識を携えて出かければ、きっとホタル鑑賞がひと味違ったものになりますよ。昆虫博士のようなあなたに、家族や友達から尊敬のまなざしが注がれるかも!?

そもそもホタルって、なぜ光るの?

ホタルのことに詳しい公益財団法人 松山市文化・スポーツ振興財団の野本英也さんに、いろいろとお話を伺いました。知れば知るほど深い、ホタルの世界に注目!

まず、なぜホタルは光るのでしょう?

ホタルのおしりのあたりには、発光器があります。お腹側から見ると白っぽい色をしていて、この中には「ルシフェリン」という発光物質と、発光を助ける酵素「ルシフェラーゼ」が入っています。そして体の両脇にある気管から、体内に空気中の酸素を取り入れると、それに反応して発光するという仕組みなのだそうです。

闇を舞い飛ぶホタルのネオンカラーのような黄緑色。自然界に生きる昆虫の体が発する光だとは信じられないほどの鮮やかさですね。

それでは、光る目的は何なのでしょう?

まず第一に、オスとメスが出会うためのラブコールだといわれています。そしてほかにも、敵への警告、あるいは刺激された時には、異なる光り方をするとも。
昆虫の世界にはまだまだ解明されていないことも多く、どんどん興味が湧いてきます。

ホタルって、どんな一生を送るの?

ホタルはその一生のほとんどを、水の中と土の中で過ごします。光りながら舞い飛ぶのは、一生を終える直前の1週間か2週間。成虫として地上にいるのはこの短い間だけなのです。

まず成虫のメスのホタルが、0.5ミリほどの小さな黄色い卵を水辺に産みつけます。
下の写真の葉陰に見える、苔むした石などが産卵場所。一匹のメスが産む卵は500個から1000個と大量ですが、成虫にまで生き残る数は多くありません。

約1ヶ月で2mmくらいの幼虫が孵化します。小さなイモムシかムカデのような細長い姿をした幼虫は、川底の石の下などに身を潜め、翌年の春まで長い時間を水の中で過ごします。

冬を越して春になると、脱皮を繰り返して約2cmにまで成長した幼虫が、陸上に這い登ります。
この時もしも十分に成長していなければ、もう1年、水の中で過ごすこともあるそうです。

無事陸に上がった幼虫は、今度は土の中で約1ヶ月を過ごした後、サナギになり、10日ほどで羽化して成虫になります。
この成虫が、光を放ちながら飛び、オスとメスが出会い、産卵し、地上に出て1〜2週間で一生を終えるのです。

なんだか切ないですね。
子孫を残すために、美しく光り、短い地上での時間を生きるのです。ホタルの光が尊く感じられてきます。

ホタルは、何を食べているの?

ホタルの幼虫が長い水中生活で食べているのは、「カワニナ」という巻貝です。
上の写真の水底に黒く転々と、たくさんの小石かオタマジャクシのようなものが見えますが、これがカワニナです。

幼虫は貝の中に頭を突っ込んで、消化液を吐き出して貝の身を溶かし、それを吸うのだそうです。

そして成虫はというと、なんと何も食べないのだそう。体内に消化器官も無く、水を少し飲むくらい。幼虫時代にカワニナをたくさん食べて、成虫時代を生きる養分を蓄えているのです。

成虫は本当に、次世代に命を繋ぐためだけに、生きているのですね…。

ホタルはどこにいるの?

ホタルがいるのは、きれいな水があるところ。透明ということよりも、たとえ少し濁っていたとしても、農薬や化学物質が流れ込んでいない、水質が良い水というのが第一条件です。
それから、土があるところ。幼虫は土中に潜りますので、コンクリートで固められていてはダメですね。
そして幼虫の餌であるカワニナがいるところです。

ここは松山市の野外活動センターの敷地内「親水広場」で、ホタルが見られる場所のひとつ。毎年6月上旬に「ホタル観察会」が実施されています。きれいな水や土があり、静かで、こういうところがホタルは好きなのです。

成虫のホタルは、昼間は草や木の葉の裏でじっとしています。
食事もしないので餌を探して飛び回ることもなく、ひたすら静かに、暗くなるのを待っているのですね。

光るホタルがよく見られる時間帯は、だいたい夜8時から8時45分くらいまで。9時をすぎると少なくなるそう。
また雨が降ると羽が濡れて飛べないので、晴れた夜に。

ちなみに、光りながら飛ぶのはオス、メスは飛ばないでじっとしたまま光っているそうです。
互いに光を発しながら、自分にぴったりなパートーナーを探します。
オスは発光器が2個、メスは1個なので、オスの方が光が大きく、強く光ります。
でも体は、メスの方がひと回り大きいのですよ。

マナーを守って楽しくホタル鑑賞を

ホタルは暗いところで光りますので、街灯がないところ、そしてできれば、月の光も少ない夜の方がよく見られそうです。
鑑賞の際は、懐中電灯やカメラのフラッシュは使わないようにしましょう。明るくすると、ホタルは光るのをやめてしまうので、暗闇の中は気をつけて動きましょう。

5月末から6月初旬の短い間だけ見られるホタル。貴重な命が輝く様子を、マナーを守って、優しく見守ってあげてくださいね。

【愛媛のホタル鑑賞スポット・イベント】

「ホタルの里ふたみ」蛍鑑賞
開催期間/5月25日(金)〜6月10日(日)
開催時間/19:00 〜21:30
開催場所/伊予市 上灘川周辺(伊予市双海町上灘)
料金/無料
問い合わせ/089-994-5852(伊予市観光協会) info@iyokankou.jp
「ホタルの里ふたみ」蛍鑑賞の情報を見る


ほたるのかんさつかい(今治市朝倉児童館)
開催期間/5月26日(土)
開催時間/19:00 〜21:00
開催場所/今治市朝倉児童館(今治市朝倉下甲529)
駐車場/有り
料金/無料
問い合わせ/0898-36-1529(今治市子育て支援課)
ほたるのかんさつかいの情報を見る


柳沢ほたるまつり
開催期間/5月26日(土)〜6月10日(日)
開催場所/矢落川上流(大洲市柳沢)
問い合わせ/0893-25-2400(大洲市柳沢公民館)
柳沢ほたるまつりの情報を見る


河辺ふるさとの宿 ホタルまつり
開催期間/6月2日(土)
開催時間/16:00 〜21:00
開催場所/河辺ふるさとの宿(大洲市河辺町三島134)
駐車場/有り
料金/無料 ※一部イベント参加費は有料
問い合わせ/0893-39-2211(河辺ふるさとの宿)
河辺ふるさとの宿 ホタルまつりの情報を見る


伊予中山ホタルまつり
開催期間/6月2日(土)
開催時間/16:00 〜19:30
開催場所/伊予市立中山中学校グラウンド(伊予市中山町中山)
駐車場/有り
料金/無料
問い合わせ/089-994-5824(伊予市観光協会) info@iyokankou.jp
伊予中山ホタルまつりの情報を見る


蛍の畦道ライトアップ
開催期間/6月2日(土)
開催場所/旧松野南小学校周辺(北宇和郡松野町大字目黒1460-1)
問い合わせ/0895-42-1116(松野町ふるさと創生課伊)
蛍の畦道ライトアップの情報を見る

reported by イマナニ編集部
イマナニ特集